研究への支援
夢ではない夢がある事を信じて挑戦するのが「研究」です。
そして、玉川で育まれる個々の夢を形にして叶えた延長線上には「社会貢献」があると信じています。
夢の具現化に向けて研究するのは人であり、その人を育てるのは教育という観点から、研究活動には常に多くの学生たちが参画しています。
皆様からの寄付金を基金に加え、基金の果実を対象分野に利用させていただいており、対象分野は、玉川教育を充実発展させるための諸部門にわたっております。
●学術研究所の研究活動【33】
●脳科学研究所の研究活動【34】
●量子情報科学研究所の研究活動【35】
●教育及び学術上の国際交流【51】
●学術研究者等の人材の養成【52】
●国内外の優れた学識経験者等の招聘【53】
事例紹介
玉川学園における「全人」「玉川っ子」使用傾向の分類および概念・意味変容の検証
本研究は玉川学園における「全人」「玉川っ子」という言葉の意味変容の軌跡を明らかにしようと試みています。
現在は、本学園が創立以来積み重ねてきている定期刊行物『全人教育』・『全人』を対象としています。本学園を築いてきた教職員・児童生徒などが、どのように「全人」「玉川っ子」という言葉を使用してきたのか、を探る調査です。また、それらが時代とともにどう変遷してきたのか、を探る調査です。
「全人教育」提唱100周年の2021年度より断続的に実施しています。2021年度にはデジタルデータが存在する2013年度から2021年度の『全人』を対象としました。2023年度では、デジタルデータの存在しない、つまり、活字ベースの『全人教育』を対象としました。
特に、来たる創立100周年を想定し、1979年・1989年・1999年に焦点を当てて調査をしました。それぞれ、50周年・60周年・70周年にあたります。『全人教育』を断裁し、スキャニングし、「全人」「玉川っ子」を抽出します。それを含む文・文章をリスト化し、文脈を読み取ります。それを分類します。
本事業に関わるメンバーがそれぞれに読み取り、それらを持ち寄り議論しました。数々の先達の言葉に、本学園の歴史・哲学を再確認できました。
AERAにて"教員養成における国際協働オンライン学習の効果と課題"の研究発表および米国ウィルクス大学との共同研究の今後の発展に向けた意見交換
アメリカの教育学会で最⼤規模のAmerican Educational Research Association(AERA)の年次⼤会での研究発表に本学とウィルクス大学との共同研究が採択されました。多くの大学が国際協働オンライン学習(COIL)を大学間で実施していますが、本研究はウィルクス⼤学が講義およびコーディネートを担当し、玉川大学の学⽣が米国ペンシルベニア州の公⽴⼩学校5年⽣に授業をした点がユニークと評価を得ることができました。また、個⼈のコンピテンシー(⾏動特性)を測る⼼理 テスト「Beliefs, Events, and Values Inventory(通称 BEVI)」も⽤いて客観的な分析をした点も注目されました。
論文掲載サイトはこちら AERA Online Paper Repository
本物に触れる芸術教育「玉川-ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 教育プログラム2023」- 弦楽アンサンブル・レッスンとレクチャー - 開催
世界最高峰のオーケストラといわれる「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」の団員と玉川学園の交流は1998年に始まりました。その後、玉川の教育理念に共感したベルン・フィルハーモニー管弦楽団の有志メンバーからの提案で、2011年に「玉川-ベルリン・フィル教育プログラム」が始まりました。2023年度は芸術学部音楽学科の学生を中心に他学部、K-12の生徒で構成された弦楽アンサンブルの公開レッスンとPrimary Division の児童との交流を行いました。弦楽アンサンブルのメンバーは玉川だからこそ実現したもので、1人1人に寄り添うベルリン・フィルメンバーの真摯な指導とメンバーの模範演奏に魅了されました。
詳細はこちら
【要確認】国際共同研究「赤ちゃんの言語習得」
国際共同研究として、前年度長期研修で滞在したカナダの西岸バンクーバー市にあるブリティッシュコロンビア大学心理学部および乳児研究センターと協力し、赤ちゃんが初めて学習する単語の意味(語意)をどのように理解しているかについて研究を行いました。私たちは特に、赤ちゃんが周囲から聞く言語経験量と認知発達の2側面に着目し、言語間比較を通して語意理解の発達を明らかにしようとしています。令和5年度にカナダと玉川で英語・日本語のモノリンガル・バイリンガルの赤ちゃんの実験を開始し、データ収集を継続して進めています。
玉川学園の音楽教育
~吹奏楽を通した国際交流の実践~
2023年12月、玉川学園吹奏楽部(6-12)は、台湾・嘉義市で開催された「嘉義市国際音楽祭」へ参加しました。このプログラムには、演奏ホールでの公演、また屋外演奏会や学校交流会が企画されており、大小合わせて7公演を行いました。日本では味わうことのできない観客の盛り上がりや現地の歓迎に対し、音楽の本質は人に喜びや感動を与える物である、という原点に立ち返ることのできるような機会でした。嘉義市長自らも聴きに訪れ、非常に名誉ある待遇を受けることができました。学校交流会の中では、英語を用いて双方の学校紹介、プレゼンテーションの場を持つことができ、歌とダンスに合わせて演奏するなどの文化的な交流の場も持つことができました。参加した児童生徒にとって、国際交流の可能性が更に広がる良い機会となりました。
主な実績
●学術研究所ICT教育研究センター 開設記念フォーラム開催
●Casa da Musica 及び東京文化会館との教育連携による音楽指導力育成事業
●TAP(Tamagawa Adventure Program)設立20周年記念シンポジウム開催
●ロボカップ2021世界大会で玉川大学チームが優勝
●本物に触れる教育ベルリン・フィル団員と創る教育プログラムの実施
●植物ミトコンドリア遺伝子の発現制御機構の統合的な解明
●「グローバル・アクティブ・ラーニング研究期間2015」開催と講演者の招聘
●玉川大学の教員養成と玉川学園の協働によるプログラミング教育の実践
●玉川大学卒業生に対する「教育内容等の改善充実に関するWeb調査」の実施・分析
●国内外の演劇実践系大学における俳優教育の調査研究とカリキュラム構築
●教師教育を視点にした大学歴史教育改革のための基礎的研究
●玉川学園礼拝堂及び玉川学園チャペルのオルガンを使用したデジタル音源の録音制作
●玉川大学・玉川学園とオレロップ体育アカデミーとの体育教育交流に基づく体操の指導法・補助法及びスポーツに関する指導法の共同研究
●高等教育における我が国の舞台芸術教育方法のスタンダード構築と国際化への学際研究
●ミャンマー連邦国の文化・教育等に関する講演会の開催
●「第10回記念スンマ・クム・ラウデ国際青少年音楽祭ウィーン」への参加
●「第70回 ミッドウエスト・クリニック」への参加
●教員養成課程における学校インターンシップに関する研究
●玉川・HGC教育的交流プロジェクト
●芸術学部生向け特別講演、特別公演、共同研究特別ワークショップ開催
●「ラルフ・ケレンツ講演会 ―新教育の歴史と現在―」開催
●デンマーク・オレロップ体育アカデミーのエリートチーム招聘
●玉川学園とブンデス・スキー・アカデミーとの関係の再構築